本書は「フルートデュオ名曲集25」、「続フルートデュオ名曲集25」につづく第3作目の曲集です。
世の中にはフルートの曲に限らず、オーケストラやピアノ、オペラ作品など、数えればきりがないほど、魅力的な作品に溢れています。
そんな作品を、聴くだけでは飽き足らず、奏者ならば演奏してみたいと思うのは至極当然の流れだと思います。思い立った時、譜面を探し、見つかればとりあえず試してみて、しかし、奏法や音域が合わなければ「無理」と諦め、他の版を物色しても満足な結果を得られず、悶々と思いだけが募るようなこと…今までに経験したことがあるのではないでしょうか?
数多くの個人的な体験を踏まえつつ、いかにオリジナルをフルート2重奏の形に落とし込み演奏を可能にするのか、というのがこれら曲集のコンセプトとして一貫していることです。
和音楽器や大編成のアンサンブルとは違い、2重奏では最大でも2つの音しか重なりません。最小の重なりの中でどのように世界観を表現するのか、原曲に迫るように、または、違った角度で楽曲の魅力に触れてみることも、フルート演奏の醍醐味であり、最大限に想像力を働かせて理想を追い求めることは永遠のテーマでもあります。
この曲集の新しいレパートリーが日々の練習やレッスン、発表会やコンサートなど幅広い場面でご活用いただけたら幸いです。アンサンブルを通して、フルートの新たな一面に気づくことができると思います。
【収録曲】
1.アラベスク Debussy
2.ジョスランの子守唄 B.Godard
3.アンダルーサ E.Granados
4.禁じられた遊び Anonymus
5.子守唄 Gabriel Faure
6.夢のあとに Gabriel Faure
7.天使のセレナーデ Gaetano Braga
8.春の歌 F.Mendelssohn
9.メリー・ウィドウのワルツ Franz Lehár
10.ロマンス (愛の妙薬より) G.Donizetti
11.ある晴れた日に (蝶々夫人) Giacomo Puccini
12.誰も寝てはならぬ (トゥーランドットより) Giacomo Puccini
13.踊る人形 Edward Poldini
14.ホーンパイプ (水上の音楽より) G.F. Händel
15.春 (協奏曲第1番ホ長調RV269「春」より) A.Vivaldi
16.目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声 J.S.Bach
17.エンターテイナー Scott JOPLIN
18.あなたが欲しい E.Satie
19.朝 (ペール・ギュントより) E.Grieg
20.威風堂々 E.Elgar
アイネ・クライネ・ナハトムジーク W.A.Mozart
21.第1楽章 アレグロ
22.第2楽章 ロマンス アンダンテ
23.第3楽章 メヌエット アレグレット
24.第4楽章 ロマンス アンダンテ
25.ファランドール (アルルの女より) G. Bizet
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