フルート奏者のための二重奏アレンジ
レッスンでは2重奏の曲を多く扱い、ハーモニーに包まれながら楽しく学ぶを信条としているところです。
しかし、ピアノ伴奏の曲ともなると事情が変わってきます。
常にピアノのある場所とも限らず、フルートに気を配りながら即座に伴奏が出来るほどピアノの腕があるわけでもなく、どうしたものかとレッスンを始めて以来の悩みの種でした。
そこで思いついたのが、大胆にもピアノパートをフルートで吹いてしまおうという考え。2重奏のレッスンに効果を感じながら25曲ものアレンジが完成しました。
この2重奏の練習の目的は、伴奏合わせ前の下地作りにあります。その為、ファーストは生徒さんが吹く前提でオリジナルの旋律(一般的に普及している譜面に準拠)に忠実です。セカンドは私がピアノの代わりに演奏し曲に慣れるようアレンジしたパートです。
レッスン、練習のためと思って進めてきた編曲でしたが、いざ出来上がってみると、意外に2重奏のアンサンブルピースとして使えるのでは!という気がしています。
自分の門下だけでなく、少しでも多くのフルート愛好家の方のお役に立てるのではないかと思い、浄書し販売するに至りました。
演奏会で使う場合は必要に応じてパートを入れ替えたり、アイディア次第で様々な場面での応用が出来るのではないでしょうか。
フルートデュオ名曲集 25の特徴
- フルートの名曲25曲を二重奏に編曲。
- ファーストパートは一般的な旋律譜そのままに、セカンドパートはピアノ伴奏の代わりとしてアレンジ。
- 二重奏曲としてピアノの無い場所での演奏はもちろん、ピアノと合わせるための練習や独習、レッスンにも活用可能。
- ピアノの間奏部分はフルートパートに加筆(カッコで示されています)。
- ピアノと演奏する際には吹かないパートです。
- 難易度は、ファーストパートは初級~、セカンドパートは中級以上。
この曲集がクラシックの名曲をより身近にし、フルート演奏をさらに楽しめるように、末永くご活用いただければ幸いです。
収録曲一覧
- シチリアーノ – G.フォーレ
- メヌエット(「アルルの女」より) – G.ビゼー
- 間奏曲(「カルメン」より) – G.ビゼー
- アンダンテK.315 – W.A.モーツァルト
- 「歌の翼」による幻想曲 – H.シュテックメスト
- パン! – J.ドンジョン
- ヴォカリーズ – S.ラフマニノフ
- ガボット – F.ゴセック
- 精霊の踊り – C.W.グルック
- シチリアーノ BWV1031 – J.S.バッハ
- ポロネーズ BWV1067 – J.S.バッハ
- バディネリ BWV1067 – J.S.バッハ
- 小船にて – C.ドビュッシー
- 小さな羊飼い – C.ドビュッシー
- アヴェ・マリア – C.グノーセ
- レナーデ – J.ハイドン
- ラルゴ – G.F.ヘンデル
- 愛の挨拶 – E.エルガー
- ユモレスク – A.ドヴォルザーク
- 金婚式 – G.マリー
- 「タイスの瞑想曲」 – J.E.F.マスネ
- 子守唄 – E.ケーラー
- トロイメライ – R.シューマン
- 熊蜂の飛行 – リムスキー=コルサコフ
- メロディー – E.ノブロ
巻末に楽曲で使用される楽語を収録しています。
全曲視聴できますので、ぜひご視聴ください。
Japan Duo Notes公式ページよりご購入いただけます。