フルート 齋藤 寛 オフィシャルサイト

隠れた才能

蛙の家族、社会の中にいれば自然と目にするものはみな蛙です。接する時間が長ければ必ず影響されるので、例えそのつもりがなくてもメンタルから蛙に寄り自覚するのです。そして体も蛙へ変貌を遂げ、イメージ通りの完全な蛙になることが出来るということ。

これは世襲がいかに効率的なシステムかわかる事だと思います。子どもの頃から自然と触れているもの、目にするものは知らず識らずのうちに体や考え方に浸透し、その家の子には、その才能が育まれる仕組みが出来上がっているのです。

家業を継ぐのが当然という考えはこのためです。

多くの芸術家や演奏家がそうであったように、現代でもその親世代もまた何かしらの芸術にたずさわっている例が多くあります。同じように、子どもの頃から芸術に触れる機会に多く恵まれた為、自然と興味を示しその分野の感覚が鋭くなっていったのでしょう。

良くも悪くも、蛙の子は蛙です。

私たちは圧倒的に育ちの環境に左右されてしまうのです。

しかし、私たちは自分で取捨選択することができます。それが文化や教育の素晴らしい点だとおもいます。どの世代にも様々な分野で為すべき選択肢を見つけることができるのです。その気があればいくらでも、学びの機会を得ることが出来ます。

このようにして、鳶が鷹を生む可能性もあるのです。

Pages: 1 2 3

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です