フルート 齋藤 寛 オフィシャルサイト

音楽物件

結婚を期に新しい物件に住むことになり、今が4軒目です。猫が2匹いるので、音出しとペット可という物件は、探すのに苦労しました。あっても非常に家賃が高額なのです。いい物件に滑り込むことができたのは、運がよかったのでしょう。

音出し物件は、幹線道路や線路脇などの常に音の発生する場所に多いようです。今の住まいも幹線道路に面しています。絶えず車の往来が聞こえます。救急車やパトカー、バイクのふかし、集団暴走など昼夜問わずにぎやかです。

一番のネックは、録音にそれらの音が入ってしまうことです。宅録は出来るだけ静かなところでやりたいのですが、上手くいっているテイクの最中、特に最後に差し掛かったあたりでサイレンの音が聞こえてしまうと、一気に緊張感が途切れてしまいます。我が家の録音は常にタイミングとの勝負というのがあります。しかし、引っ越ししてからしばらく経ちますが今の所、幸いなことに精神を病むようなトラブルは起こっていません。

音楽をするのは環境に左右されます。近隣に怯えながら、騒音にストレスを感じながら、意図しない音にさらされ続けながらでは、豊かさよりも悪い感情の方が育ってしまいます。

心穏やかに音楽に集中できる空間が、運頼みというのも世知辛いですね。


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