フルート 齋藤 寛 オフィシャルサイト

エイジング

最初の試奏でわかることなど僅かなことです。その楽器の調整の良し悪しくらいでしょう。ポテンシャルに気づくのは熟達したプレイヤーでも難しいと思います。それはエイジングが済んでからの話です。

つまり、ちょっとした試奏ではわからないと言うことです。選定品についても同じことです。それは選定者にとって”は”吹きやすい楽器であり、他人にとって合うかはわかりません。

プロ野球のドラフト会議では、その前段階としてスカウトが対象選手を徹底的にマークして実践に足を運び、練習風景を視察し、これまでの結果を基に成長を見込んで、ふるいにかけ指名するわけですが、必ずドラフト1位の選手が活躍できるとも限りません。育成入団で活躍する選手もいるし、イチロー選手だってドラフト4位でした。プロの見る目でも、その先の活躍を的中させることは不可能です。

数多くの楽器の中で、どれが優れているか判断することはできません。それぞれの楽器にはそれぞれの個性があります。

しかし、イチローのようなアベレージヒッターか柳田、松井のようなパワーヒッターかのような傾向は、彼らの体格のように、歌口によって判断することができます。しかし、確実ではありません。また、どちらかと言えば得意かも?程度のものです。どちらにしても、フルートの場合その楽器でpからfまで表現しなければなりません。曲の途中で持ち替えはしませんからね。

楽器は自分で育てるものだと思います。どのような音を出したいかは、楽器ではなく本人の希望によって決まります。

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