フルート 齋藤 寛 オフィシャルサイト

レパートリー

現代のフルートはまだまだ発展の途上かもしれません。一昔前はヴィブラートでさえも新しいテクニックでした。フラッタータンギングやスラップタンギングが当たり前になり、ホイッスルトーンや重音奏法が一般化しました。ダイナミックレンジも広がり、超高速な音使いも可能になりました。循環呼吸でさえ大衆化したテクニックです。このようにしてパガニーニのカプリースもひとつの練習曲になりました。かつて鳥のさえずりだった音は、多くの可能性を手にしました。そしてまさか、ヒューマンビートボックスまで手中に収めようとは!

「できる」とわかればその後は必ず一般化します。それは名手の役割ですが、この上なく技術が高い今となっては、なんでも出来てしまいそうです。実際に、メンデルスゾーンやシベリウスのヴァイオリン協奏曲はフルートでも可能であると証明されています。

私は、レパートリーが無いと悲観せずに様々な楽器の曲に挑戦するのが良いと思います。そもそも、過去のフルートと今のフルートはほとんど別のものですから。

それはフルートだけの表現から、視野を広げて表現と向き合う機会になると思っています。そして、歴史的な名曲に実際にふれられる喜びを感じます。


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