自動演奏するピアノはたまにレストランやホテルで見かけることがあります。その他、ロボットが弦楽器や管楽器を演奏することもあります。機械に利き手はありません。
シンセサイザーやMIDIの技術は驚くほどの精度で、人の打鍵をトリミング出来るようになりました。
意図的に人間性を排除した”COOL”なサウンドも嫌いではありません。
それらは完璧です。絶対に間違えないし、忠実で指示には必ず従います。
そう遠くない未来に共感するAIの歌心に感動してしまう日がくるのでしょうか?
現在、研究の一環として過去の作曲家の作品や、名演奏の膨大な量の記録データを読み込ませているようです。それによって、各作曲家の曲作り、音使いの傾向や演奏家のスタイルや特徴などを分析できるようになり、それぞれを組み合わせて出力できるようにするそうです。
実際にピアニスト、グレン・グールドのデータを読み込んだAIは、彼が弾いていない曲を、正にそれらしくコンサートで奏でました。鍵盤だけが自動で動くその光景は、敬虔さと不気味さを演出していました。またはベートーヴェンの未完成の交響曲を完成させたのも記憶に新しい話題です。いずれも2019年のことでした。
本当にクールですよね。