フルート 齋藤 寛 オフィシャルサイト

マルチトラックレコーダー

マルチトラックレコーディングに憧れたのは、大学2年生の頃でした。まだYoutubeも無く、インターネット上に音源を公開するようなことは一般的ではありませんでしたので、何をしたかったといえば、デモテープを作りたかったのです。そのデモテープを音楽事務所に送り、プロデューサーの目に留ってアーティーストとしてデビュー!というのを夢見ていたのでした。

今ではパソコンで録音するのが普通ですが、当時はそれ専用のミキサーフェーダーがついた機械が一般的でした。楽器店でカタログをもらい、それ系の雑誌を購入したりして暇さえあれば眺めていたものです。気になってしまうのはスペックでした。手頃な値段のものはカセットテープ式の4ch、アナログ録音の電池式です。少し上乗せすれば8chでMDに録音出来るもので、この辺りになるとコンデンサマイクにも対応してきます。そして、上位機種は16ch以上で、当時最新の内蔵HD録音に対応したものでした。こちらは、16bit、44.1kHzのCDと同じ規格で制作できる大変贅沢な代物でした。

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